「現代美術-茨木(旧称 茨木現代美術展)」は、出品者相互の交流と現代美術の発展を目的に、1968年(昭和43年)に発足しました。隔年形式をはさみ、多くの試行錯誤を経ながら現在まで続いています。
無審査・無賞・自由出品を原則とするアンデパンダン形式の「公募部門」と実行委員会選出の「特集作家部門」の2部門により構成される現代美術-茨木展では、現代における新しい表現を模索する作品を展示し、初回からの出品作家数は延べ2,400人を超えました。
年齢層も未成学児から90代と幅広く、その範囲は関西在住者が中心を占めているものの、北陸、関東なども含まれています。本展は茨木市という一地方自治体の主催にもかかわらず、地域性にこだわらない出品者を得てきました。
特集作家については、出品作家相互の議論による選出を基本としています。それは、あらゆる局面で、より効率的な機能性が要求される時代状況にあって、作家内部の自発性の確かさに注目していきたいという趣旨からです。
本展は、現代美術の、とりわけ新しく生きた局面を、美術館や画廊といった特定の場所だけではなく、より日常的な場で展開することにより、広く社会との接点を持ちたいという思いのもと、参加者の発案、熱意による可変的な展覧会として継続してきました。
これまでの特集作家
| 第8回 茨木現代美術展1981 | 今井梅男 | 井上直久 | 中島一平 | 野村正則 |
| 第9回 茨木現代美術展1982 | 篠原猛史 | 今村源 | ||
| 第10回 茨木現代美術展1983 | 小松沙鬼 | 森公一 | 渡辺マサイ | |
| 第11回 茨木現代美術展1984 | 池田丈一 | 堀尾貞治 | 松阪由起 | |
| 第12回 茨木現代美術展1985 | 実験工房Goūt | 金井正夫 | ||
| 第13回 茨木現代美術展1986 | 岩本宇司 | 大久保英治 | 小林陸一郎 | |
| 第14回 茨木現代美術展1987 | 金谷敬和 | 馬場草香 | 宮川哲弥 | |
| 第15回 茨木現代美術展1988 | 大成由子 | 中澤テルユキ | ||
| 第16回 現代美術-茨木1989展 | 志村昌弘 | 中前寛文 | 広中徹 | ヤノベケンジ |
| 第17回 現代美術-茨木1990展 | 中條明夫 | 中西圭子 | 藤原みどり | |
| 第18回 現代美術-茨木1991展 | 岡田毅志 | 藤田昌宏 | 藤原昌樹 | |
| 第19回 現代美術-茨木1992展 | 北口博章 | 下尾崎勉 | 藤原和子 | |
| 第20回 現代美術-茨木1993展 | 高瀬義夫 | 林宰久 | ||
| 第21回 現代美術-茨木1994展 | 江村耕市 | 古川幸一 | フルタミチエ | |
| 第22回 現代美術-茨木1995展 | 小島正照 | 田中哲子 | 並河冨美代 | |
| 第23回 現代美術-茨木1996展 | 浅見裕一 | 渋谷信之 | 福本浩子 | |
| 第24回 現代美術-茨木1997展 | 雨森一彦 | 櫻井裕美 | 中島隆 | |
| 第25回 現代美術-茨木1998展 | 川村仁志 | つき山いくよ | 山本和子 | |
| 第26回 現代美術-茨木1999展 | 髙山敦子 | 浜地憲章 | ヒグチコオジ | |
| 第27回 現代美術-茨木2000展 | 生田謙一郎 | 池上純子 | 山本まゆみ | |
| 第28回 現代美術-茨木2001展 | 神川香 | 山田孝仁 | 山田真理子 | |
| 第29回 現代美術-茨木2002展 | 大城国夫 | 齊藤秀樹 | 善住芳枝 | 小谷彰宏 |
| 第30回 現代美術-茨木2003展 | 辻並啓子 | 山本有子 | 岡普司 | |
| 第31回 現代美術-茨木2004展 | 上根拓馬 | 礒川麻里 | ||
| 第32回 現代美術-茨木2005展 | 春成こみち | 嶋上敏幸 | ||
| 第33回 現代美術-茨木2006展 | 澤田周平 | 上田章子 | 久下典子 | |
| 第34回 現代美術-茨木2007展 | 池田博子 | 中島順子 | 前土井里枝 | |
| 第35回 現代美術-茨木2008展 | 竹村雪子 | びりか | 若林節子 | |
| 第36回 現代美術-茨木2009展 | ※新型インフルエンザ対策により中止 | |||
| 第37回 現代美術-茨木2010展 | 稲垣元則 | 今村源 | コダマヤスシ | 福本浩子 |
| 第38回 現代美術-茨木2011展 | 今村遼佑 | 浜本隆司 | 峰本克子 | |
| 第39回 現代美術-茨木2012展 | 土師清治 | まつもとやすこ | 山本修司 | |
| 第40回 現代美術-茨木2013展 | 杉本晋一 | 高田靖子 | 馬場草香 | |
| 第41回 現代美術-茨木2014展 | 岸本恵美子 | 中澤てるゆき | 藤原正和 | |
| 第42回 現代美術-茨木2015展 | 梅谷脩 | しまだそう | 山城優摩 | |
| 第43回現代美術-茨木2016展 | 亜鶴 | 上野秀明 | 内藤伸彦 | |
| 第44回 現代美術-茨木2017展 | 奈良田晃治 | 藤田昌宏 | 吉村昌子 | |
| 第45回 現代美術-茨木2018展 | 窪田順 | 仲摩洋一 | 松本誠史 | |
| 第46回 現代美術-茨木2019展 | 上田良 | 大前春菜 | 保田篤 | |
| 第47回 現代美術-茨木2020展 | ※新型コロナウイルス感染症対策により中止 | |||
| 第48回 現代美術-茨木2021展 | ATSUSHI SHIBATA | 中屋敷智生 | 長谷川一郎 | |
| 第49回 現代美術-茨木2022展 | 葛󠄀本康彰 | 田中加織 | 安枝知美 | わにぶちみき |
| 第50回 現代美術-茨木2023展 | 川口洋子 | ナミキ・キヨタカ | 丸山まどか | |
| 第51回 現代美術-茨木2024展 | 池上恵一 | 岩間一真 | ||
| 第52回 現代美術-茨木2025展 | 岩澤武司 | ナカムラチエ | ||
沿革
会場:茨木市役所
会場:茨木市役所
無審査制の版画展として隔年実施
会場:茨木市市民会館
名称が「茨木現代美術展」となる
会場を茨木市立中央公民館に移転
「フィルム・エキジビション・イバラキ’74」併催
出品者を茨木市在住者に限定
ビエンナーレで交互に実施していた版画展・現代美術展を統合
初の作家特集による展示
名称が「茨木現代美術展」となる
公募部門併設(以後毎年)
茨木市立文化財資料館にて開催
会場を茨木市立上中条青少年センターに移転
名称が「現代美術-茨木」となる
茨木市立中央公民館にて開催
川端康成文学館ギャラリー企画事業として展覧会を実施
茨木市立ギャラリー企画事業として特集作家経験者による展覧会を実施
『Works & Words(仕事と言葉)茨木現代美術―1981~1994展記録誌』
発行:茨木現代美術の会
以後、恒例の展覧会企画としてほぼ毎年実施
会場:川端康成文学館ギャラリー
会場:茨木市立ギャラリー
特集作家によるワークショップとパフォーマンス「変身」を実施
以後、現代美術-茨木展開催時に特集作家によるワークショップを併催
30回記念として岡普司を招待
会場:茨木市立中央公民館
「ミニアチュール展」の会場を茨木市立ギャラリーに移転
会場を茨木市立生涯学習センターに移転
新型インフルエンザ対策により開催中止
サブタイトル「記憶と反復から」
以後、特集作家と実行委員会にて検討したサブタイトルを設ける
新型コロナウイルス感染症対策により開催中止
「現代美術-茨木展」開催50回を記念した企画展を実施
会場:茨木市文化・子育て複合施設おにクル、阪急駅前茨木ビル Socio1
『現代美術−茨木 50回記念アーカイブ』
発行:茨木現代美術展実行委員会
「現代美術-茨木展」の会場を茨木市文化・子育て複合施設おにクルに移転
貸館業務を終了した茨木市福祉文化会館を活用する取り組みとして展覧会を実施
問い合わせ先
茨木市 市民文化部 文化振興課
(茨木現代美術展実行委員会事務局)
〒567-8505 大阪府茨木市駅前三丁目8番13号 茨木市役所南館8階
電話:072-620-1810
E-mail bunka_s@city.ibaraki.lg.jp